プラグを交換しようと思ったきっかけ
先月にスポーツカー専門のショップに行った時に、店員さんにRX-8のプラグの交換頻度をきいたら、
「1年に1回は交換して欲しいですね。そうじゃないと、火花が弱かったり、飛ばなかった場合、カーボンが多くでます。交換頻度の低いRX-8は触媒にカーボンが貯まるから、それで修理に来られる人が多い」
と言ってました。
ちなみにイリジウムの場合は6年使えるとマツダの公式サイトに書いてあります。イリジウムだと10年使えるんじゃないの?と思った人もいるかもしれませんが、ロータリーエンジンは4サイクルのレシプロに比べて、出力軸1回転あたりの爆発回数が多いです。
毎回、点火しています。なのでプラグの寿命が短いです。そこそこで交換してあげましょう。
僕のRX-8は中古で購入したので、プラグを交換してから何年使っているのかわかりません。
始動直後に、低回転が安定しないのも気になっていました。「ブンッ、ブンッ、ブンッ」と車内が揺さぶられます。燃えたり燃えなかったりしてるのかな。こんな時は、クラッチを切ると安定するんですけどね。
今まで、プラグ交換するという発想が無かったんですが、始動時の回転も安定するかも!と期待して交換することにしました。
プラグ交換の準備
プラグの位置はここです。
プラグの交換は、左前のタイヤを外す必要があります。ボンネット側から手を突っ込んで、プラグにアクセスするのは、ほぼ無理でしょう。手を突っ込んだとしても、狭くて手を動かす余裕はありません。ましてや工具をもってなんては、ほぼ無理だと思われます。
なので素直にタイヤを外しましょう。
必要な工具
21mmホイールを外すソケット
21mmプラグソケット
300mmエクステンション(10°の首振りが使いやすい。ちなみに僕は150mmのエクステンションを2本使いました。)
ジャッキアップしてタイヤを外そう
ジャッキアップは平らな場所でしましょう。坂でジャッキアップするとジャッキが外れる可能性があります。あと、サイドブレーキがしっかり引かれているかも確認しましょう。
僕はウマを持ってないんで、車載のジャッキで交換したけれども、良い子は真似しないでね。最低限、タイヤを外した後は、タイヤを車の下に入れておこう。これで、万が一ジャッキが外れても、車に挟まれる確率は減るからね。これは絶対にしよう。
怪我をしたらもともこもないです。
では作業に入りましょう。
ホイールナットを緩めてからジャッキアップしましょう。
ジャッキアップした後だと、ナットを緩めようとしてもタイヤが空転してしまうよ。
いよいよプラグ交換
さっきのと同じ写真ですが、プラグはホイールハウジングにあるゴムのシート(赤丸)の向こう側にあります。このシートからちょうど30cmくらいの所にあるのでエクステンションがあれば作業し易いです。僕は、10°の首振りエクステンション150mmと普通のエクステンション150mmを組み合わせて作業しました。合計30cmの延長です。これが無いと、作業しにくかったでしょう。事前に準備しておいて良かったです。
ゴムシートを外すとプラグが見える
ゴムシートの右のピンを外します。プラスドライバで緩めてから、引っこ抜きます。
ゴムシートを避けるとついにプラグが見えます。ロータリーの場合はプラグは4つです。
作業手順
プラグ1本ずつ作業しましょう。リーディング側とトレーリング側でプラグが違うのて間違わないようにする為です。
プラグコードを外す。プラグ交換。プラグコードをはめる。これを4セット繰り返しましょう。
ではいよいよプラグの交換です。
プラグコードを引っこ抜くのは、結構硬い場合がありますが軍手をして頑張りましょう。
純正のプラグコードは出っ張りがあるので、そこに指を引っ掛けるといいと外しやすいです。
プラグを外す
準備したエクステンションを駆使してプラグを外します。
いやもうなんか、めっちゃカピカピな物質がこべり付いてます。
この時点で、まじで交換してよかったと確信しました。
プラグの取り付け
プラグのネジ部分には、耐熱グリスを塗っておきましょう。銅のグリスを塗りました。これをしておく事で、プラグがエンジンに固着する事を防げます。
プラグの締め具合は、座面に当たるまで手で回して、プラグレンチで更に半周回してしめつけます。
とまぁ、全てが教科書どおりに進めばいいんですけどね。
取り付けようとすると、後方ローターのリーディングがめっちゃ硬い。手で全然まわらないんだけど。
という事で、エイヤっと工具で回します。工具で回しても座面に当たった事がわかるような気がしました。後は、そこそこの力で締め付けます。無理しすぎない程度の感じでやります。
プラグコードのはめ込み
交換したプラグにコードをはめ込みます。これも結構固くて、手が痛いです。軍手は必須です。
しっかりハマったかどうか確認するには、コードを引っ張ってみればわかります。ハマってない場合は、ツルっとプラグコードが外れます。この確認をしておけば、はめ込みのミスは防げます。
腕を伸ばすと力は入れにくいですが頑張りましょう。出来るだけ車の下に潜り込まないほうが、万が一の事があった場合の被害が低減できます。
元にもどす
後は、ゴムシートとタイヤを元に戻して完了です。僕は、タイヤを取り付けてから、ゴムシートを戻してないことに気づきました。
「あー、またタイヤ外さないとあかんやん」とへこみましたが
手を伸ばせば、タイヤを付けたままでもゴムシートを元に戻すことができました。
交換後のプラグ
なんかもうひどいですね。謎の物体がこべり付いています。しかも、プラグコード側が錆びているプラグまであります。
まとめ
プラグの交換をしたら、トルクが断然上がりました。プラグを変えただけで、これだけ体感できるなんてビックリです。よっぽど、前のプラグの状態が酷かったのでしょう。
火花が弱くて着火してなかったのでしょうね。本来燃えるはずのガソリンを捨てている事になるので、燃費もアップするかもしれません。しばらく交換していないなら、プラグの交換はおすすめです。
ついでにプラグコードも交換しました。
NGK ( エヌジーケー ) 4輪プラグコード (入数:4) 【1541】RC-ZE81
余裕があれば、点火プラグに電気を送るコイルも交換しましょう。
RX-8場合は、熱でやられやすいです。
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